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そんな二人のクリスマス ――街じゅうが、幸せに染められていく時。 クリスマスをそんな風に言ったのは、意外にもあの人だった。 「朱音、あとどのくらい?」 放課後の教室で、同じクラスの里奈に言われてはっとした。 そういえば、一緒に帰る約束してたんだ。 気付けば、もう何時間もやってたみたい。 「ごめん。もう終わらせるね」 ほどけないように慎重に片付けて、コートを着てマフラーもしっかり巻く。 すっかり枯れきった街路樹が立ち並ぶ中を、てくてく歩く。 たまに強く吹く風に顔をしかめながら、里奈が口を開いた。 「にしてもがんばるねー。親とかなんか言わない?」 「言われるけど……しょうがないもん。今のままじゃ絶対間に合わないし」 「まあ、浪人して欲しくないって気持ちはわからないでもないけどねー」 高3の、2学期の終わり。 あたしはクリスマスプレゼント作りに勤しんでた。 久しぶりに慣れない編み物とかやってみたら、思ってたより勘が鈍ってて、何度も何度もやり直して、結局2日前になった今日も、できあがっていない。 もちろん、来月から本格的に受験も始まる。今は、そんなことやってる場合じゃないって、わかってる。 ――でも、どうしても、間に合わせないとだめだから。 半分受験は諦めるつもりで、毎日ほとんど徹夜で編み続けてる。まだ、先は見えない。 里奈と別れて家に着いて、部屋に入るなりまた始める。 黙々とやってると、いろんなことが頭を巡る。 まぁ、いろんなことって言ってもほとんどはこれをあげる予定の人、真柄一哉のことなんだけど。 高2のときからつきあい初めて、そろそろ1年。 あいつはずっと、県外の大学を受けたいって言ってて。 あたしは地元でやりたいことできる場所があるから、ここに残ることに決めて。 だから、来年の春からは別々の場所で、別々の生活をしなきゃいけない。 正直、そんなに離れても続くほど、深いつきあいでもない(とあたしは思ってる)から、それが原因で終わっちゃうのは覚悟してる。 でも、だからこそ、最後かもしれないクリスマスぐらいは――何かしてあげたいなって。受験にも絶対受かって欲しいし。 そう決心して、プレゼントは買うんじゃなくて作ろうって思った。 一哉は、そういうイベント事にあんまり関心がなくて、プレゼントはくれたりするけど、それもあたしがあげてるからって感じで。 それでもいい。 あたしが一緒にいたいと思うのは、いつだって一哉だから。 そう思ってるのは……あたしだけじゃないよね? 二日なんてあっという間に経って、クリスマスイブ。 一哉の予備校が終わるのを待って、夕方に待ち合わせた。 ……やっぱり、いつもの通り待たされたけど。 「悪い、遅れたー」 「いいよ。それより、どうするこれから?」 「とりあえず飯食わない? 俺すっごい腹減って」 「あたしもー。じゃあなんか食べに行こっか」 駅前の大きな通りは、木々に付けられた電飾や、ショーウインドウに置かれたクリスマスツリーの明かりで思い思いに輝いてる。 2人でゆっくり過ごせるのもこれが最後かもしれないから、何となく寂しくて、言葉も少なくなった。 落ちた葉っぱの積もった道を、ゆっくりと歩く。 ふいに、 「危なっ」 一哉が短くそう言って、あたしの腕を引っ張った。 後ろから来てた自転車に気付かなかったみたい。 「ご、ごめん……ありがと」 「チャリにだって、轢かれたら結構痛いんだからさ。もっと気をつけて歩けよな」 いや、痛いとかってレベルじゃないと、思う。 ってつっこみは呑み込んで、いつのまにかつながれてた手を握り返す。 ほんと、こういうとこ抜け目なさすぎ。 人前で何かしたりって、嫌がりそうに見えてこっそりやったりするんだから。ちゃっかりしてるよね。 つないだ手を一哉のコートのポケットに入れて、また歩き出す。 「ホントお前見てると危なっかしくてほっとけない」 「危なっかしいって……。一哉いつもそう言うけど、あたしとつきあったのって、やっぱほっとけなかったからなの?」 「あのなー……それだけでこんな1年もつきあうかっての。好きじゃなきゃ、つきあわないって」 「そう、だよね……」 「何だよその煮え切らない返事はっ。結構恥ずかしいこと言ったのに」 「あ、そうなの!? ごめんね流しちゃって」 「ったく……」 呆れたようにあたしを見て、すぐまた前を向いてしまう。 あんまり自然すぎて、大事なこと言われたんだって気付くのが遅かった。 よくよく考えたら、確かに恥ずかしいか……。 「ごめんってばー。あたしも一哉のことすごい好きだから安心して」 「何言い出すんだよいきなり!」 「だって言いたかったんだもん。いーじゃない」 不意打ちには、不意打ちでお返ししないとね。 それに、会えなくなるまえにきちんと言っとかないと。 一哉の照れっぷりをからかいながら、よくご飯を食べに来る店に到着。 さすがにクリスマスイブだけあって、店内は混み気味。 十五分くらい待って、やっと席に着けた。 「やっぱり混んでるねー」 「クリスマスだしな。さてと……何食うかなー」 いろいろ悩んだけど、結局いちばんよく食べてるやつにした。 予備校からちょうどいい距離にあって、3年になってからはよく来るようになってた。 あたしたちでも気軽に食べられる値段の、イタリアン料理のお店。 もう、2人でここに来ることもないのかもしれないな。 そう思ったら、せっかくしまいこんだ寂しさが込み上げてくる。 「朱音。あのさ」 「うん?」 「俺が地元に残るって言ったら、お前どうする?」 「残るの?」 「まだ、いくらでも変更はきくだろ。で、どうする?」 「どうするって……。正直、嬉しいけど……でも……あたしのせいで、一哉の進路変えさせたりなんてしたくないよ」 「俺は、お前にそんな顔して欲しくないんだ」 真顔で言われた一言に、息が一瞬止まった。 「俺にはずっと行きたかった大学があって……最初はそればっかりで、残されるお前のこと全然考えてなかった。でも、何かあるたびにそんな顔されたら、……どうしていいかわかんなくなるんだ」 「そんな、あたしのことなんて考えなくていいから。一哉のしたいようにすればいいよ。寂しいけど、一哉には一番やりたいことやって欲しいもん」 そう、離れたら確かに寂しいけど、これも本音。 一哉がやりたいことやろうとしたとき、邪魔になりたくない。重荷になりたくないの。 だから、あたしのために進路変えるなんてしないで。 「朱音のそばにいることが、俺のやりたいことだったら?」 「え……」 「もう決めなきゃいけないこんな時期になって、まだ迷ってるんだ。会う時間が少なくなって、離れるときのこと考えなきゃいけなくて。こんな状態の俺とつきあってて、お前にプラスになることってあるか?」 真剣に悩んでる一哉を見て、初めてそんなに悩んでるんだって知った。 今までずっとあたしのこと助けてくれて、支えてくれて。忙しいのに、こういう大事な日にはちゃんと会ってくれて。 そんな一哉が、あたしにとってマイナスになることなんてなんにもないのに。 ずっとそれで悩んできたのかと思ったら切なくてしょうがなくなって、気が付いたら泣いてた。 「朱音!?」 「違うの、一哉にそんなに悩ませてたなんて気が付けなくて……ごめんね? プラスだらけだよ。あたし、一哉とつきあっててマイナスだと思ったことなんて何にもない」 「本当に?」 「ホントに。どうしてそこで自信失くすのよ……一哉はたくさんあたしに幸せをくれてるのに」 もしかして。 あたしがそれをきちんと態度で示さなかったから? 「どうしてって言われても……。この間会ってから今日まで、いろんなこと考えてたらだんだんそう思えてきたんだよ」 「思わなくていいのに……ホントに」 「だってさ」 一哉はふと、窓の外に視線を移した。 電飾に溢れた通りを行き交う人はみんな、プレゼントやケーキを持っていたり、とっても幸せそうで。 自分と同じぐらい大きなクマのぬいぐるみを持った女の子が、何だか目に付いた。 「街中が、こんなに幸せそうになってく時に、お前は俺といて幸せなのかってふっと思ったんだ」 なんで。 なんでそんなに、あたしのこと考えてくれるの? どうしてそこまで、真剣に悩んじゃうの? 「……ありがと」 すごく素直に、その言葉が出ていた。 「そう考えてくれるだけで、すっごく幸せだよ、あたし」 そこまで考えてくれるのに、絶対不幸せなはずがないよ。 だから、自信持って。 自分は誰かを幸せにできる力を持ってるって。 「そういうこと言うから、ますます離れたくなくなるんだよ」 って、またちょっと呆れたような顔をした。 「何それ。あたしのせい?」 「もー100%お前のせいだね」 「すぐそうやって人のせいにするんだから。……でも、ホントにこの先のことはあたしのこと抜きにして考えてね。どういう決断しても、あたしは何にも言わないから」 「ありがとう。そうだ、これ」 一哉はポケットから何か小さな箱を出して、あたしの方に差し出した。 「プレゼント。もうすぐ1周年だからそれも込みにして」 「じゃああたしも」 どうにか間に合ったそれを、一哉に渡す。 「ね、開けていい?」 「うん。俺もいい?」「いいよ」 ゆっくりと包みをほどくと、中から出てきたのは薄い水色の石のピアスが1コ。 「わーキレイ……これ何の石?」 「ブルートパーズ。片方しか開けてないよな?」 「うん。じゃあ、もう1コは?」 「これ」 そう言って一哉は横を向いて耳を見せた。 そこには同じ石が光ってる。 見慣れないのしてるなぁとは思ってたけど……まさかこんな仕掛けがあったなんてね。 あたしのプレゼントを開けた一哉は、目ざとく言った。 「もしかして、朱音が編んだ?」 「え、な、なんでわかったの!? やっぱり下手!?」 「違う、そうじゃなくて……。なんとなく思っただけ」 勘ですか。 ああもう本気で焦った。 「いつの間にこんな……大変だっただろ?」 「ちょっとね。もうずーっと勉強してないかも」 「相変わらず一点集中だなー」 「いいじゃない。間に合わないかと思ったんだもん。勉強は、また一哉に教わりに行くから」 「ああ、いつでも教えるから。っていうか早く来いよ?」 本気で勉強してないあたしを心配してる一哉は、少し笑える。 そういう生真面目なとこも、大好き。 「食べ終わったら、ツリー見に行こうよ。広場の」 「そうだな。いい感じに暗くなってきたし」 「楽しみー♪」 それから、楽しくごはんを食べて。 また手をつないでゆっくりゆっくり歩いて、ツリーを見にいった。 先のことはどうなるかわかんないけど。 今は、幸せに染まってる街に負けないぐらい幸せ。 ってちょっとだけ態度に表してみようかな。 また不安にさせないように、ね。 fin.
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51 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/24(木) 23 56 30 ID KjNYi7jn SS書いたので投下 【2年後のクリスマス】 古いアルバムを見る―― そこには二人で笑いあったたくさんの思い出が…… 大切な人が私と仲良く笑っていた。 ――お姉ちゃん…。 あなたは今元気ですか? 52 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/24(木) 23 58 20 ID KjNYi7jn 私は今19歳。姉の唯は家を離れ一人暮らしをしている。 お姉ちゃんは私に家事を教わり大学の近くのアパートで、 今は一人暮らしをしている。 まさかあのお姉ちゃんが一人暮らし!ってみんな驚くだろうけど、 これは本当の話。そして私は家から近くの大学に通ってるので平沢家に 残っている。…まあ両親がいない日が多いから一人暮らしみたいなものだけど。 そして私は、押入れを整理をしていた。 憂「あ、アルバム……」 ふとアルバムを見つける。ほこりだらけで薄く汚れていた。アルバムには 『ゆいとうい』と書かれていた。 憂「懐かしいな~」 私はアルバムきれいにふき取り、ゆっくりとアルバムを開いた。 憂「…………」 ただ黙ってアルバムをめくっていく私―― そこにはたくさんの私の小さい頃の笑顔があった。 赤ちゃん、幼稚園、小学校、中学校、そして高校といろんな思い出がアルバムの 写真とともに蘇ってくる。 53 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 00 25 ID KjNYi7jn 『ういー、いっしょにあそぼっ』 『ういーほわいとくりすますだよ~』 『憂ー運動会のかけっこ一位おめでと~』ギュ~ 『私今日から中学生だよ~制服似合う?』 『私、部活始めたよ!軽音部って言うんだ~』 『憂~合格おめでとー』 『明日のライブ憂のために頑張るよっ!』 『憂、私大学でも頑張るから…』 いつも私の笑顔のとなりにはあの人がいた。 ――大切な大切なあの人が。 お姉ちゃんと共に過ごしてきた日々、生まれてから約18年間、ずっと、 ずっと一緒にいた。 ともに笑い合った日、ケンカした日、遊んだ日、二人で仲良くご飯を食べた毎日。 アルバムを見ればいつでも思い出すことができる。でも…… ――毎日ずっと一緒にいた日々に、あの頃には戻れない。 憂「やっぱりまだ寂しいな…お姉ちゃん」 私はアルバムをそっと抱きしめた。 54 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 02 36 ID KjNYi7jn カレンダーを見ると12月22日。クリスマスイブまであと2日。 お姉ちゃんからの連絡は最近は一切ない。いつもは電話してきてくれたのに…。 憂「クリスマスどうしよっかな」 『ほわいとくりすますだよ~』 お姉ちゃん…。 ♪~♪ いきなり携帯が鳴りだす。ディスプレイを見ると。 「梓ちゃん」と文字が出ていた。私は電話に出る。 憂「もしもしー」 梓「あっ憂ー」 憂「どうしたの?」 まずは用件を聞いた。 梓「24日さ、空いてる?」 憂「うん、空いてるよ」 梓「じゃあさ、24日、夜の0時に桜ケ丘駅前に来て。」 24日の深夜か…でもなんで深夜なんだろう。クリスマスをオールとか? ――悪くないかも! 憂「うん!いいよ」 こうして、私のクリスマスの予定は決まった。 でも、梓ちゃん、詳しいこと言ってなかったけど、なにするんだろう。 55 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 04 47 ID HrN4nIIS しばらく話して電話を切ると。またシーンと沈黙。 ――そうだ!お姉ちゃんに電話しよう! プルルルルルルルルルル…auお留守番サービスに… 憂「あれ…出ない。」 お姉ちゃんは電話に出なかった。イブにお姉ちゃんを誘いたかったのに… ずっと今までクリスマスは一緒だったのに。あの日のホワイトクリスマスも。 二人でツリーを作ったのも。クリスマスの夜に二人で寝たことも。 ――全部今では思い出になっちゃったんだよね…。 もうあのころ見たく二人でのクリスマスは来ないのかな。 そんな不安がよぎった。 時計を見る。 憂「あ、買い物行かなくちゃ……」 あわてて買い物のに行く支度をする。 ガチャ――― 56 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 07 10 ID KjNYi7jn 外を出るととても寒かった。 憂「うぅ~寒い~」 風がとても冷たく、思わず声に上げてしまう。 民家を見渡すと、所どころの庭にイルミネーションが光っていた。 商店街に着くと並木には全てイルミネーションが着いててカラフルに光っている。 薄暗い夕方の街並みをカラフルに照らす。 そして流れるクリスマスソング。 「ジングルべール、ジングルベール~♪」 憂「すごいきれーい//」 私はこのクリスマスの雰囲気がとっても好き。 綺麗で、ロマンチックで……。そういえば昔――。 『きれいだね~ういー』 『うん』 仲良く二人で手をつなぎながらこの光る商店街を歩いたっけ。 私たち二人この綺麗さに見とれながら…。 ――本当にずっと一緒だったんだよね。 でも、今はもう私のとなりにはいない。私の大好きなあの人は。 そう思いながら、寂しくクリスマスの道を一人で通った。 そして買い物をすませて家に帰った。 誰も待ってない我が家へと…。 57 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 09 57 ID HrN4nIIS そして、24日の日がやってきた。 時刻はすでに夜の11時。そろそろ家を出よう。私は戸締りをして家を出る。 今日は思いっきり梓ちゃんと遊ぼう。19だし、補導もないからね。 外は相変わらずのクリスマスモードだった。空は曇っててとても寒い。 町はとても綺麗に光ってて、夜の11時を回ってもすごいにぎやか。 ――お姉ちゃんは今何やってるのかな…。 憂「会いたいな……」 特別な日だからこそ。会いたいな。 昔みたいに、クリスマスをお姉ちゃんと。 そう思いながら梓ちゃんとの集合場所へとたどり着く。時刻は11時57分。 時間より3分早く来たが、梓ちゃんはまだ来てなかった。 駅前にはとても大きな木が目立つように一本立っていた。 そういえばここら辺あまり来たことなかったから、こんな木知らなかったな。 街の駅前の真ん中に立つ大きな木のまわりには人が集まっていた。 ♪~~ 憂「あっ、梓ちゃんからメールだ」 ―――――――――――――――― DATE 12/24 23 59 From 梓ちゃん Sub:(not title) 大きな木の前のベンチに来て! ―――――――――――――――― 憂「ベンチの前?」 58 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 12 03 ID HrN4nIIS ベンチの前に行く。でもなぜか周りが暗くて、何も見えなかった。 暗いベンチに誰か一人座ってる。あれは梓ちゃんか…な?? ベンチに近づこうとすると―― パッ――― 大きな木がカラフルに光る。木が周りがカラフルな色に照らされる。 それはとっても綺麗で見とれてしまう。 「憂ー」 目の前のベンチには…… 憂「お、お姉ちゃん!!」 お姉ちゃんがいた。手を振っている。私の大好きなあの笑顔で――。 唯「メリークリスマース!!」 大きな木の前にいるお姉ちゃんはイルミネーションの光に当たり、 カラフルに輝いていた。綺麗に光るお姉ちゃんの笑顔。 ――すごく、すごく綺麗だ。 憂「お姉ちゃん…ど、どうして。梓ちゃんは?」 唯「じつはね、憂にサプライズしたくてね、梓ちゃんに協力してもらったんだ。 憂とこのイルミネーションを二人で見たくてね。25日の0時に」 憂「お、お姉ちゃん」 59 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 14 55 ID HrN4nIIS なんだ…昔っから何にも変わって無いじゃん。 『じゃ~ん!ほわいとくりすますだよ~』 憂「お姉ちゃん」 私は姉ちゃんに抱きつく。目が熱くなってくることがわかる。 唯「わわっ、ごめんね、今まで黙ってて。電話にも出なくて。 でも、今日はずっと一緒だから。」 私の頭をなでながら静かにお姉ちゃんは言う。 憂「寂しかったんだよ…グスッ、今年はお姉ちゃんと一緒にいれないのかって 思って、ずっと一緒にいたのに、もう、会えないのかなって思って…グスッ」 唯「ごめんね。どうしても憂の喜ぶ顔が見たかったから… やっぱり、うれしくないか…な?」 そんなの決まってるじゃん――。 憂「すっごく嬉しいよ!お姉ちゃん!!」 唯「よかった~」 そう、どんなに距離が離れてても、この人は何も変わらない。 昔も今も私を喜ばそうといつも――。 あの日と変わらない目をして私の喜ぶ顔を見てるんだ。幸せそうに…ね。 憂「綺麗なイルミネーションだね」 唯「うん、でしょー!」 ベンチのとなりに座るお姉ちゃん。二人で見るイルミネーション。 すごーく綺麗で、温かくて。最高だ。 私はすでに笑顔になっていた。 60 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 16 54 ID HrN4nIIS 唯「実はね、憂にこれをあげるために作ったんだー」 憂「何?これ」 唯「開けてみて」 プレゼント?何かな…。とにかく開けてみよう。 私は小包を開ける――。 憂「すご~い///」 それは小さな背負い物の小さな小物入れだった。ピンク色のその布の糸の縫い目を 見ると、少し、曲がってたりしているのが分かる。 ――もしかして…。 唯「へへへ~ちょっと大変だったけど、憂のために作ったんだ~ミシンが無いから 手で縫ったからちょっと変だけど…」 少し照れくさそうにお姉ちゃんは言う。すごい。本当に…手で縫ったとは思えないくらい 丁寧に縫ってある。プロでも手縫いでここまで縫うのは難しいと思う。 憂「あっ…」 お姉ちゃんの手を見るとあちこちの指には傷テープが張ってある。 ――本当に、昔からお姉ちゃんには敵わないや…へへ。 憂「お姉ちゃん!!ありがとう!これ…すっごくかわいいよ。大事に使うね!」 本当に本当にありがとね!! 唯「うん、えへへ、大事に使ってねー」 お姉ちゃんの満面の笑みがなんとも愛らしかった。 61 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 18 42 ID HrN4nIIS 憂「あれ、お姉ちゃんマフラーは?」 唯「あ、忘れてきちゃったみたい」 もう、お姉ちゃんは。 『あったかあったか~』 唯「憂?」 憂「はい!マフラーはんぶん子だよ!」 あの頃と同じく―― 今度は私から。 唯「へへ、あったかあったか~」 唯憂「えへへへ」 すると空からひらひらと―― 唯「あっ、雪だ!」 憂「ホワイトクリスマスだね~」 唯「憂、夢がかなったね」 『ことしはほわいとくりすますになりますように~』 憂「うん!」 大きな木の下、カラフルに光るイルミネーションを見ながら、同じマフラーに包まれる私たち。 雪はしんしんと降っていて、光とともに雪が踊って見える。 私もお姉ちゃんもそれに見とれる。きれいな聖夜の夜に。 二人で過ごすこの夜は、私の一生のかけがえのない思い出の一つになった。 この日は一生、一生忘れないだろう。 また素敵な思い出をありがとう!お姉ちゃん――。 fin. 64 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2009/12/25(金) 00 28 29 ID HrN4nIIS あとがき! なんか今回は未来を書いてみた。唯と憂のロマンチックな聖夜 もいいかな~って思って。梓は唯に憂に駅前に来るようにとメールを してと直々に梓に頼んでいたというシチュエーション。59分のメールも唯のこだわり。 少し、展開に悩んだけど、上手くまとまった感じがする。 後日25日の夜、唯憂は軽音部みんなと楽しく憂の手料理パーティをした。と追記しときます。 こんな長くなってごめん。 では、失礼しました。 後日談はこちら
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このページはこちらに移転しました クリスマスソングいいですね。 作詞/220スレ616 作曲/220スレ632 クリスマスソングいいですね。 前(全然スレ?確か冷奴?)で疾走メタルな曲うpした者ですが 久々にバラード作ってみようかと思います。とびきりのクリスマスソング、for you... 音源 クリスマスソングいいですね。(MIDI)
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『クリスマス編』 番外編なので2011年日本的なものが出てきます <ジングルベールジングルベール 俺「」キョロキョロ、ワクワク シャーリー「俺~、楽しそうだな~。クリスマスがそんなに楽しみか~?」 俺「」コクコク シャーリー「確かにお祭りムードだもんな~」 俺「」パタパタ シャーリー「よーし。ミーナ中佐から頼まれた用事も終わったから俺の行きたい場所にいってもいいよ?」 俺「!」キュピーン シャーリー「迷子になるといけないからあたしも一緒にいくから走っていくなよ~」 俺「♪」コクコク、トコトコ … … ○トイザ○ス○ 俺「♪」トコトコ シャーリー「やっぱりおもちゃ屋だったか~」 俺「」コクコク、トコトコ シャーリー「ミーナ中佐から頼まれてた別件もこれで終わりそうだな~」 俺「」トテテテテ シャーリー「待つんだ俺~、あたしを置いてくなよ~」 … … ○基地○ ミーナ「この季節が来たわね……」 坂本「ああ。クリスマスシーズン到来か」 ミーナ「ええ。今回はウィッチ軍曹から俺君へプレゼントをあげてと頼まれているので俺君に知られないようにプレゼントを入手する任務が待っているわ」 バルクホルン「俺から直接何が欲しいか聞けばいいだろう?」 ミーナ「それも考えたけど俺君に勘づかれてしまうわ」 坂本「さりげなく何を欲しがっているか調べる必要があるわけか」 ミーナ「そうよ」 シャーリー「それならあたしに任せておけよー。今度の休みに俺と一緒に街へいって何を欲しそうにしてるかついでに調べてくるよー」 ミーナ「シャーリーさんお願いできるかしら?」 シャーリー「任せておけって。バルクホルンよりはうまくやるよ?」 バルクホルン「何だとリベリアン!」 シャーリー「バルクホルンならその場で俺に欲しいものを買ってやっちまうだろ~?」 ミーナ「それもそうかもしれないわね……」 坂本「バルクホルンは俺に激甘すぎるからな」 バルクホルン「くっ……私の計画が」 シャーリー「何か言ったか~?」 バルクホルン「何でもない。シャーリー私の代わりに頼んだぞ?」 シャーリー「お、おう」 … … シャーリー「あれ。俺はどこ行ったんだ?確かこのあたりに走ってきたはずだけど……」 俺「」ジー シャーリー「いたいた。俺ー何みてるんだ~?」 俺「!」ツンツン シャーリー「○天堂3DSとマ○オ3Dかー」 俺「」パカッ……チャリンチャリン 俺「」シュン…… シャーリー「これが欲しいけどお小遣いが足りないわけだな~?」 俺「」コクコク シャーリー「この間、カードゲームなんて一杯買わなかったら買えてたんじゃないかー?」 俺「」フルフル。クイクイ シャーリー「えーと、値段を見ればいいのか?」 俺「」コクコク シャーリー「えーと……14999扶桑円に4299扶桑円か。前に比べてだいぶ安くなってるなー」 俺「」コクコク シャーリー「セットで微妙に値引きもされるのかー」 俺「」ショボーン シャーリー「安くなっても俺のお小遣いじゃ手が出ない値段だもんなー。お給料も将来の為にって全貯金だもん仕方ないよ」 俺「」ジーーーーー シャーリー「そんなに欲しいのか……?」 俺「!」コクコクコクコク シャーリー「合わせて約20000扶桑円かー」 俺「」ウルウル、クゥーン シャーリー「俺、残念ながらあたしもそんなに今持ち合わせが無いんだ。買ってはやれないよ」 俺「」コクコク、ショボーン シャーリー「お小遣いを頑張って貯めような?」 俺「」コクコク 俺「」ジーーーーーーーーーーーーー シャーリー「俺ー、見本をずーっと見てるのもいいけどあっちに実際に触れる本物があるみたいだぜー?」 俺「!」トテテテテ…… シャーリー「走ると危ないぞ~?……そんなに欲しいわけかー。ミーナ中佐に報告しておかないとな」 … … 俺「♪」ピコピコ シャーリー「楽しいか~?」 俺「♪」コクコク シャーリー「でもよく見るとすごいなー。本当に立体に見えるんだな~」 俺「」コクコク。ピコピコ シャーリー「なるほどね~」 俺「♪」ピコピコ シャーリー「俺ー、残念だけどそろそろ帰るよ?遅れるとあたしがミーナ中佐に怒られちゃうからな~」 俺「」コクコク、ショボーン シャーリー「そんなにしょげるなよ~。また連れてきて貰えばいいだろ~?」 俺「」コクコク シャーリー「それじゃ今日はもう帰るよ?」 俺「」コクコク、トボトボ…… … … ○基地○ シャーリー「ミーナ中佐、俺の欲しいものがわかったよ」 ミーナ「シャーリーさんお疲れ様。俺君は何を欲しがっていたのかしら」 シャーリー「えーと何だっけ?」 バルクホルン「おいおい、何しに行って来たんだ。今欲しいものがわかったといったではないか!」 シャーリー「えーと、画面が3Dに見える携帯ゲームだよ。なんとか3Dっていう奴」 バルクホルン「○天堂3DSだな?」 シャーリー「そう、それ!それと髭のおじさんがキノコとか亀を踏んで倒すゲームが欲しかったみたいだぜ~?」 バルクホルン「マ○オ3Dか……合わせて確か20000扶桑円位だったはずだ」 シャーリー「その位だったな~」 バルクホルン「その位どうしてその場で買ってやらなかったんだ」 シャーリー「持ち合わせがなかったんだよ~。それに今買ってやったらクリスマスのプレゼントの意味がなくなっちゃうだろ~」 ミーナ「そうよトゥルーデ。今回はクリスマスプレゼントに何がいいかを見に行って貰ってたんですもの」 バルクホルン「そうだったな……なら私が明日買いに行こう」 ミーナ「後は買ったあとは私が保管してクリスマス当日夜に枕元に置いておけば完璧ね」 坂本「それ以外にも料理やケーキの準備も必要だろう」 シャーリー「どうせならクリスマスツリーも準備しようぜ~」 ミーナ「そうね。俺君もいることだからそうしましょうか」 宮藤「今年は俺君がいるから盛大にクリスマスをお祝いするらしいよ?」 リーネ「ミーナ中佐からもクリスマス当日はケーキや七面鳥を準備して欲しいってお願いされたよ」 ルッキーニ「ケーキ作るの!?」 リーネ「うん、そのつもりだよ」 ルッキーニ「うじゅ~、楽しみ~」 宮藤「エイラさんとサーニャちゃんもさっき荷物を一杯持ってたけど何してたんだろう」 リーネ「談話室にクリスマスツリーを置くみたいだからその準備だと思うよ」 ペリーヌ「ネウロイがいつ来るかわからないのにこんなのんきな事をしていてもいいんですの?」 宮藤「時には息抜きも必要ですよペリーヌさん」 リーネ「ミーナ中佐や坂本少佐も結構乗り気なんですよ?」 ペリーヌ「坂本少佐も!?それなら仕方ありませんわね。宮藤さん、リーネさんやるからには手は抜かない事。いいですわね?」 宮藤「もちろんですペリーヌさん」 リーネ「みんなが凄いって言ってくれるような料理とケーキを作ろうね芳佳ちゃん」 宮藤「うん、リーネちゃん」 … … ○談話室○ 俺「」トテトテ、チマチマ エーリカ「みんなやってるねー」 エイラ「何しにきたんだよー。邪魔するなら帰れよー」 エーリカ「トゥルーデがうるさいから手伝いにきたんだよ。飾りつければいーんでしょ?」 サーニャ「はい……お願いします」 エイラ「邪魔だけはしないでくれよー?」 俺「」チマチマ エーリカ「そーいえば俺はサンタさんにクリスマスプレゼント何か頼んだのー?」 俺「???」 サーニャ「俺君。サンタさんっていうのはクリスマスの夜に世界中の子供にプレゼントを配り歩くおじいさんのことをいうの」 エーリカ「いい子にしてたらサンタさんが欲しいものを持ってきてくれるかもしれないよ」 俺「!」 バルクホルン「そうだぞ?いい子にしてたらサンタさんが欲しいものを持ってきてくれるかもしれないな」 俺「」キラキラ エイラ「何いってるんだよー。サンタさんなんていないぞ?どうせバルクホルン大尉が俺の欲しいものを買ってきて枕元におくんだろー?」 バルクホルン「!」ボコッ エーリカ「危ない!」ゲシッ エイラ「ぐはぁ……二人ともいきなりなにするんだよー」 サーニャ「エイラ……あなたって、本当に最低の屑だわ」 エイラ「さ、サーニャまで……!?だって本当のこ」 バルクホルン「危ない!」ボコボコ エーリカ「あんなところに!シュトゥルム!」ズガーン エイラ「……ぐはっ」ボロボロ サーニャ「……」 エイラ「サーニャ……もう一度ののしって欲しいんダナ」ハァハァ サーニャ「最低ねエイラ」 エイラ「ハァハァ」 俺「」ポカーン サーニャ「俺君、今のは全部エイラの妄想よ?夢を壊すような事を言うなんて最低ね」 バルクホルン「サンタさんにはお姉ちゃんからもお願いしておこう。俺の欲しいのは○天堂3DSとマ○オ3Dなんだろう?」 俺「!?」 バルクホルン「ふっふっふっ、お姉ちゃんにはお見通しなんだ」 エイラ「CMや雑誌のページを食い入るように見てる俺を見れば誰でもわかるよ……」 サーニャ「俺くん。サンタさんにお願いが届くといいね」 エーリカ「いい子にしてたらきっとサンタさんも来てくれるよー」 バルクホルン「どこかの誰かと違って俺はいい子だから絶対にサンタさんは来る!来なかったら首に縄をかけてでも連れてきて見せる」 俺「♪」 … … 宮藤「俺くーん、お皿取っても貰ってもいいかな」 俺「」スッ 宮藤「ありがとう、俺君」ナデナデ 俺「♪」パタパタ リーネ「俺くーん、レタス取ってもらってもいい?」 俺「!」スッ リーネ「お手伝いしてくれてありがとう」ナデナデ 俺「♪」パタパタ 宮藤「これでもう手伝って貰う事はなくなっちゃったから遊んできても大丈夫だよ?」 俺「」コクコク。トテテテ…… リーネ「12月に入ってから俺君ずいぶんお手伝いしてくれるようになったね」 宮藤「そうだね。何かあったのかなー」 俺「」トコトコ ミーナ「ふぅ……疲れたわ。こんな事ばっかりしてたら肩がこっちゃうわ」 俺「!」トテテテ……トントン ミーナ「あら?」 俺「」トントン ミーナ「俺君私の肩を叩いてくれるのかしら」 俺「」コクコク。トントン ミーナ「そこよそこ、もう少し右。あーそこが気持ちいいわ」 俺「」トントン … … ミーナ「俺君ありがとう。お陰でだいぶ楽になったわ」ナデナデ 俺「♪」 ミーナ「最近俺君はずいぶんおりこうさんみたいね。この様子だときっと俺君の所にもサンタさんが来てくれるわよ」 俺「!」パタパタ バルクホルン「この調子で頑張るんだぞ」 俺「」コクコク。トテテテテ…… 坂本「ずいぶん頑張っているみたいだな。宮藤達もよく手伝ってくれるって言っていたぞ」 バルクホルン「流石私の弟だ!」 ミーナ「どうやらフラウやサーニャさんからサンタクロースの話を聞いてからみたいね」 エーリカ「にひひー。いい子にしてたらサンタさんがプレゼントを持ってくるって教えてあげたからね!」 バルクホルン「エイラ中尉が余計な事を言って夢を壊してしまうところだったが信じなかったみたいだな」 ミーナ「エイラさんは後で減給ね」 … … 俺「」トテトテ。キョロキョロ シャーリー「ここがこうなってー。誰かレンチとってくれよー」 俺「!」トテテ。スッ シャーリー「おーありがとー。だけどこれじゃなくてレンチだよレンチ」 俺「」スッ シャーリー「違う違うって俺だったのかー」 俺「」シュン…… シャーリー「レンチってのはこれの事だからなー」 俺「」コクコク シャーリー「でも手伝おうとしてくれたんだろ~?ありがとな~」ナデナデ 俺「♪」 シャーリー「手伝ってくれるのはうれしいけど俺にはまだ難しいことだから他の誰かの手伝いをしてあげなよ」 俺「」コクコク。トテテテテ…… シャーリー「あの様子だとサンタに本当に来て欲しいみたいだなー」 俺「」スッ 俺「」トテトテ 俺「」カキカキ 俺「」トテテテテ 俺「」トントン 俺「」サッサッ 俺「」ブンッ ○クリスマスイブ○ バルクホルン「一生懸命に頑張る俺かあいいよ」 ミーナ「人はあそこまで変われるものなのね……いい事なんだろうけど」 坂本「だがクリスマスイブまで本当によく頑張っていたな」 ミーナ「そうね。俺君にはちゃんとクリスマスプレゼントをあげないと駄目ね」 バルクホルン「プレゼントの準備は問題ない。あとは夜を待つだけだ」 ミーナ「夕食も宮藤さん達が今頃頑張って豪勢な料理を作ってくれているから大丈夫ね」 坂本「ツリーの飾り付けはずいぶん前に終わった」 バルクホルン「今は室内の飾り付けをサーニャ達がやっている」 ミーナ「全部問題なく進行してるようね」 坂本「これで後はネウロイが来ない事を祈るだけか」 バルクホルン「ネウロイも流石に空気を読むだろう」 … … ○ネウロイの巣○ 大型ネウロイ「今年のクリスマスは中止になりました!」 小型ネウロイ達「いえーい!」 大型ネウロイ「でも人間達は相変わらずクリスマスイブで浮かれてます。なので今年のクリスマスは中止になりましたと教えにいきたいとおもいまーす」 小型ネウロイ達「いえーい!」 大型ネウロイ「そんなわけでトナカイ型ネウロイ君にその任務を頼もうとおもいまーす!」 トナカイ型ネウロイ「任せてください。今年は性夜になんてさせません」 小型ネウロイ達「我々もおともしまーす」 大型ネウロイ「頼んだぞお前達。でも俺はネウ子ちゃんと今からデートだから後はよろしく」 トナカイ型ネウロイ「ちっ」 小型ネウロイ達「ちっ」 … … ミーナ「なんですって!?多数のネウロイがロマーニャに向かってるですって?」 坂本「こんなときにまで……」 バルクホルン「もうすぐ日が暮れてしまう。遅くなる前に叩かねば」 俺「!?」 俺脳内<ネウロイがいっぱいくる→サンタさんがこれなくなる→ネウロイ倒さなきゃ! 俺「」トテテテテ バルクホルン「俺はやる気満々だな。ネウロイが来たらサンタがこれなくなるとでも思ったんだろうか?」 坂本「手のあいている者で迎撃に向かおうか。私とバルクホルンの二人で向かう」 ミーナ「二人で大丈夫?敵の数は結構多いみたいだけど……」 坂本「なあに。やる気十分な俺が片づけてくれるさ。撃ち漏らした敵なら私とバルクホルンで何とかなる」 ミーナ「今日来たネウロイには逆に同情してしまうわね……クリスマスをだいぶ楽しみにしてた俺君に喧嘩を売りにくるなんて……」 … … ○上空○ トナカイネウロイ(もうすぐロマーニャの街だ。お前達準備はいいか) 小型ネウロイ達(準備万端です、サー) トナカイネウロイ(今夜は白濁クリスマスでなくて血のクリスマスにしてやるぜー) 小型ネウロイ達(イエーイ!) 小型ネウロイ達(トナカイネウロイさん、前から何か飛んできますよ?) トナカイネウロイ(ウィッチか?誰だ!そろそろ暗くなるからサーニャちゃんか!?) 小型ネウロイ(それが……一番きちゃいけない子が来ました) トナカイネウロイ(まさか……) 俺「」イライライライライライライライラ 小型ネウロイ達(わ、わんこだー!?わんこがきたぞ-) トナカイネウロイ(まさかクリスマスを邪魔されたと思って大変怒ってらっしゃる……) 小型ネウロイ(逃げましょう。負け確ですよこれ) トナカイネウロイ(撤退てったーい!戦略的てったーい!すごいイライラされてるようだから撤退だ) 俺(気力300)「」イラッ 精神コマンド 幸運 脱力 集中 覚醒 [ 奇跡 ??? 俺「」イライラ 武器 魔導ライフル クラウ・ソラス チャージ ファイナルブレイク [ 超魔力暴走 俺「」カツン ネウロイ達(ぎゃー!?ごめんなさーい) 俺「」スッキリ 坂本「ネウロイはどうしたんだ?」 俺「♪」 バルクホルン「おいはらったのか?」 俺「」コクコク 俺「」ジー…… 坂本「これで大丈夫だ。ネウロイを追い払ったからサンタもロマーニャにちゃんとこれるだろう」 俺「!」パタパタ バルクホルン「そろそろ宮藤達の料理も完成してパーティーが始まるだろうから帰ろうか」 坂本「全く、ネウロイも大人しくパーティーでもしていればいいものを……」 … … 大型ネウロイ「はっくしょん……あー風邪ひいたかな」 ネウ子(平面)「クリスマスおめでとう」 大型ネウロイ「ありがとうネウ子たん」 柱<小型ネウロイ達(デートってネウ+とかよ……)ホロリ 大型ネウロイ(来年はネウ子ちゃんとクリスマスを祝えなくて悲しいよ。全部ネウ+3Dなんて出す会社が悪いんだ) … … ○基地食堂○ 俺「!」パァァァ 宮藤「お待たせしましたー」 リーネ「頑張ってこれだけ準備してみました」 ミーナ「二人とも頑張ってくれたみたいね」 宮藤「食後のケーキも頑張ったので楽しみにしていてくださいね」 俺「」ソワソワ バルクホルン「俺がもう待ちきれないみたいだからもう食べようじゃないか」 ミーナ「そうね。それではいただきましょう」 俺「」ハムハムムシャムシャ バルクホルン「俺、このローストビーフもおいしいぞ?」 俺「」パクッ。ムシャムシャ 俺「♪」 リーネ「この七面鳥の丸焼きもおいしくできてるよ。はい、あーん」 俺「」パクッ。ムシャムシャ 俺「♪」パタパタ 俺「」モグモグ ミーナ「七面鳥が気に行ったみたいね。いっぱいあるからそんなにあわてなくてもいいのに」 シャーリー「フライドポテトうめーなー」 バルクホルン「芋はいい……心が洗われる」 俺「」パクパクモグモグ。ヨケヨケ サーニャ「俺君野菜も食べないとだめよ?」 エイラ「ニンジンとピーマンを残すとサンタがこないぞー」 俺「」 俺「」ツンツン サーニャ「俺君頑張って」 俺「」……パクッ。モグモグゴックン バルクホルン「まさか俺がニンジンとピーマンを食べただと……?」 サーニャ「頑張ったね俺君。きっとこれでサンタさんは来てくれるわ」 エイラ「本当に居たらだけどな」 俺「」 バルクホルン「きっとサンタさんも今の俺の頑張りを見ていてくれたさ」 俺「!」 坂本「さあまだまだ料理は沢山あるからおなかいっぱい食べるんだぞ」 宮藤「おかわりもまだ一杯準備してますから安心してくださいね」 … … 俺「」ケプッ ミーナ「もうおなかいっぱいよ……調子にのって食べ過ぎてしまったわ」 シャーリー「あたしももうおなかいっぱいだよー」 バルクホルン「食べ過ぎは体に良くないぞ?」 宮藤「どうしましょう。まだケーキがあるんですけど後からの方がいいですか?」 シャーリー「宮藤大丈夫だよー。甘いものは別腹っていうじゃないか」 俺「♪」パタパタ 宮藤「それじゃケーキを切り分けますね~」 俺「♪」 リーネ「芳佳ちゃん、私の分を少し俺君にあげてもいいよ」 バルクホルン「私の分も少し俺に」 シャーリー「あたしも少し俺にあげてくれよー」 ミーナ「わたしもおなかいっぱいだから少し俺君に」 宮藤「わかりました。それじゃあこの位かな?」 俺「!」 エーリカ「1/4もあるけど食べられる?」 俺「♪」コクコク シャーリー「よーしならあたしのイチゴもあげよう」 俺「♪」モグモグ 宮藤「それじゃ私の所にのってる砂糖菓子も俺君にあげる」 俺「♪」サクサク サーニャ「私のチョコプレートもあげるね」 俺「♪」カリカリ 俺「♪」モグモグ シャーリー「それにしても良く食べるなー」 ミーナ「そうねぇ。さっきもずいぶん料理を食べてたものね」 俺「♪」カチャカチャ 宮藤「俺君おいしい?」 俺「♪」コクコク リーネ「こんなにおいしそうに食べてくれると作った甲斐があったね」 宮藤「うん、本当にそうだねリーネちゃん」 シャーリー「ほらー。慌てて食べるからほっぺたにクリームついてるぞー?」ヘスッ……ペ゚ロッ バルクホルン「リベリアン、なんてことをするんだ!私がやろうとしていたのに」 シャーリー「バルクホルンお前がやると何か危ない雰囲気なんだよ」 バルクホルン「なんだと!」 俺「?」モグモグ ミーナ「俺君こんなに口の周りを汚して……」フキフキ 俺「♪」 俺「」ケプッ 坂本「よく食べたな。おなかいっぱいになったか?」 俺「」コクコク ミーナ「何かまだ食べたいものはあるかしら?」 俺「」フルフル。ケプッ バルクホルン「本当にお腹一杯食べたらしいな」 シャーリー「あとはサンタさんが来るのを待つだけだな」 俺「!」コクコクコクコク … … 俺「」ワクワク ミーナ「俺君。もう寝なきゃだめよ?」 俺「」フルフル。ソワソワ バルクホルン「夜更かしはだめだ。もうお姉ちゃんと寝よう」 俺「」フルフル。ワクワク ミーナ「俺君、サンタさんはね。夜ちゃんと寝ない子の所にはこないのよ?」 俺「!?」フルフルフルフル シャーリー「それは本当だぞー?寝てるよい子の所にサンタさんはプレゼントを持ってきてくれるんだ」 俺「」ショボーン ミーナ「わかったならもうねましょ?」 俺「…」 バルクホルン「俺は良い子だからお姉ちゃん達の言う事を聞いてくれるな?」 俺「」コクコク… ミーナ「それならもう遅いから寝ましょうね。今日は私と一緒に寝ましょうか」 俺「」コクコク ミーナ「(トゥルーデ後は頼んだわよ)」 バルクホルン「(任せておけミーナ)」 坂本「今日は私たちももう寝よう」 … … ○ミーナの寝室○ ミーナ「俺君それじゃあお休みなさい」 俺「」コクコク…キュピーン 俺「」ギンギン ミーナ「俺君?さっきも言ったでしょう?寝ないとサンタさんは来てくれないわよ?」 俺「」フルフル ミーナ「もしかしてサンタさんに会いたいの?」 俺「!」コクコク ミーナ「サンタさんにあうのはちょっと難しいかもしれないわ」 俺「」フルフル ミーナ「だから起きてるわけね……」 俺「」コクコク 俺「」コロコロ 俺「」モゾモゾ 俺「」ウニウニ 俺「!」 時計「10 00」←電気を消してから10分しか経ってない 俺「」コロコロ 俺「」モゾモゾ ミーナ「俺君、もう諦めて今日は寝ましょう?ね?」 俺「」フルフル ミーナ「サンタさんが来てくれなくても知らないわよ……?」 俺「」フルフル ミーナ「必ず来てくれるって信じてるみたいね……確かに最近の俺君は良い子だったからサンタさんは来てくれるはずだけど何時になるかわからないわよ?」 俺「」コクコク。フンフン ミーナ「わかったわ……俺君が頑張れるまで起きてなさい?」 俺「」コクコク ミーナ「(トゥルーデ、もう少し時間がかかりそうだわ)」 … … ○格納庫○ バルクホルン「俺がまだ寝付かないらしい。もう暫く待機だ」 サーニャ(サンタコス)「はい。バルクホルン大尉」 エイラ(トナカイコス)「マダカヨー。今日は早くサーニャとあんなことやこんなことしたいんだけどー」 サーニャ「エイラ何言ってるの?バカな事言ってるエイラはこうよ」パシッ エイラ「サーニャ、もっと手綱でぶってくれ」 サーニャ「エイラ。これが欲しいの?」ピシッピシッ エイラ「サーニャァ。サーニャァ」 坂本「偵察にいってるシャーリー達から連絡があったぞ。まだ寝つく気配なし、だそうだ」 バルクホルン「今夜は案外長期戦になるかもしれないな」 宮藤「大丈夫ですよバルクホルンさん」 リーネ「今日は俺君の大好きな料理やケーキを作ってお腹一杯にさせることに成功しましたからもうすぐ眠気がやってくると思います」 バルクホルン「なるほど。だからケーキもあんなに……」 エイラ「あふ。あふぅぅぅ。サーニャァもっともっとぉ」 サーニャ「あなたって本当に信じられない位のMね」グリグリ←ちょっと楽しくなってきた エーリカ「サーニャー私も混ぜてよー」 サーニャ「いいわよ」 バルクホルン「お前達もほどほどにしておけよ?まだ仕事はこれからなんだ」 … … 俺「」ウトウト 俺「!?」パチッ。フルフル。ウトウト…… ミーナ「(だいぶおねむみたいね)」 時計「11 00」 俺「」ショボーン 俺「」ウトウト。フルフル……ウトウト 俺「……」ウトウト…… 俺「zzz」スヤスヤ…… ミーナ「(シャーリーさん俺君はようやく寝てくれたわ。美緒に伝えて頂戴)」 シャーリー「(わかったよ中佐)」 … … バルクホルン「まだか。もう1時間位はたつぞ」 坂本「バルクホルン。シャーリーから連絡がきたぞ、俺が寝付いたようだ」 バルクホルン「よし、作戦開始だ全員持ち場につけ」 『了解!』 サーニャ「エイラ。いくわよ?」 エイラ「……」ビクンビクン バルクホルン「二人には万が一の為に外を飛んでいてくれ」 エーリカ「トゥルーデ私は何をすればいいのー?」 バルクホルン「ハルトマンは別に何もする必要はない。しいて言うなら自分の部屋を掃除しろ、以上だ」 エーリカ「うえー……」 バルクホルン「それでは私は俺の枕元にプレゼントを置きにいくか。待ってろよ俺……。今お姉ちゃんがプレゼントを持って行ってやるぞ」 坂本「バルクホルン。くれぐれも慎重にな」 バルクホルン「わかってる。ハァハァ」 … … 俺「Zzz……」スヤスヤ ミーナ「ぐっすりね。これならもう明日の朝まで目は覚まさないわね」 カチャリ……キィィィィ バルクホルン「(ミーナ、来たぞ。俺はぐっすり寝てるだろうな)」 ミーナ「(トゥルーデ問題ないわ。このままそーっとプレゼントを枕元に置けば大丈夫よ)」 バルクホルン「(ハァハァ。サンタは実はプレゼントを配るふりをして可愛い弟達を誘拐してたんじゃないのか?)」 ミーナ「(そんな訳ないでしょ?)」 バルクホルン「(俺の欲しがってた○天堂3DSとマ○オ3Dだぞ。ああ、明日の朝幸せいっぱいの俺の顔を想像したら……)」ブッ ミーナ「(ちょっとトゥルーデ!?)」 バルクホルン「」バターン 俺「!?」キョロキョロ 俺「???」キョロキョロ。トテトテ ○窓の外○ シャンシャンシャンシャン…… ←鈴の音担当シャーリー(窓の下) サーニャ「」パシッ。パシッ ←遠目にサンタに見える エイラ「わんわん」 ←遠目にトナカイに見える 俺「!!!」キラキラ ミーナ「あら?俺君どうしたの?」 俺「」クイクイッ ミーナ「窓の外?なにかしら?(トゥルーデ今のうちにプレゼントを置いて外に出るのよ)」 バルクホルン「(わかった。私としたことがぬかった…)」 ミーナ「窓の外がどうかしたのかしら?」 俺「♪」パタパタ ミーナ「あら?あれってもしかしてサンタさんじゃないの?」 俺「♪」コクコク ミーナ「この辺を飛んでるってことはきっと俺君にプレゼントを持ってきてくれたよの」 俺「!」 ミーナ「ほら、枕元に何かあるわよ?」 俺「!」タタタタタッ 俺♪」パタパタパタパタ ミーナ「うふふ、よかったわね俺君。サンタさんが来てくれて」 俺「」コクコクコクコク ミーナ「もう遅いからプレゼントは明日あけましょうね?」 俺「」コクコク ミーナ「もう11時過ぎで遅いからお休みなさい」 俺「Zzz……」スヤスヤ ミーナ「終わったわ……一時はどうなるかと思ったけど結果オーライね」 … … ○翌朝○ 俺「♪」トッテテトッテテ 宮藤「俺君おはよう」 リーネ「あれ?その包みもしかしてサンタさんからのプレゼント?」 俺「♪」コクコクコクコク ミーナ「よかったわね。昨日はサンタさんを見る事もできて」 俺「」コクコク 宮藤「わぁ~。よかったね俺君」 俺「」コクコク サーニャ「おはようございます……」 エイラ「お。プレゼントちゃんともらえたんだな」 俺「」ミブリテブリ サーニャ「サンタさんも見た?」 エイラ「ああ、あれならサーニャと私」 サーニャ「エイラ?」グリグリ エイラ「ヨカッタナー。サンタサンモミルコトガデキテー。サーニトワタシモミタカッタナー」 サーニャ「よかったね。俺君」 俺「」コクコク シャーリー「おはよー。聞いたよ、サンタさんが来てくれたんだってー?」 俺「♪」コクコク シャーリー「さっそく包みを開けてみたらどうだー?」 俺「」ジー ミーナ「もう開けてもいいわよ?」 俺「♪」パァァァァ 俺「」バリバリバリ…… 俺「!?」 プレゼント「やあ!最新型だよ」←P○Vi○a 俺「!?」コレジャナイ……ショボーン……グスッ…… 俺「うわーーーーーん……」 ミーナ「ちょっとトゥルーデ!?」 バルクホルン「どうしたミーナ?」 ミーナ「(ちょっと。これ俺君が欲しがってたのと違うじゃない)」 バルクホルン「(大丈夫、任せておけ)」 バルクホルン「俺、サンタさんだって間違いはある。けどお姉ちゃんは俺の欲しいものを間違えたりなんてしないぞー?」 俺「ぐすっ……?」 バルクホルン「お姉ちゃんからのクリスマスプレゼントだ。開けてもいいぞ」 俺「ぐすっ……」バリバリ…… プレゼント「これが欲しかったんだろう?」←欲しかったもの 俺「!」 バルクホルン「ふふふ、お姉ちゃんは凄いだろう」 俺「♪」パァァァァ シャーリー「俺ー。あたしからもプレゼントだよー。マ○オ1つじゃつまらないと思ってあたしからもソフトを1つプレゼントだ」 俺「♪」パタパタ。ギュッ シャーリー「あはは。くすぐったいよ俺ー」 バルクホルン「あれ?この流れだと私に飛び込んで来てくれるはずだったのに」 ミーナ「トゥルーデ?お話があります……」 バルクホルン「」 坂本「まったく……」 … … ルッキーニ「うじゅー……」←インフルエンザ。ちゃんとみんなが代わり番子で看病してあげてました ペリーヌ「わたくしの出番はありませんですの!?」←忘れてた 後半へ続く 戻る 携帯用戻る
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ハイパーホワイトクリスマス タイトル:ハイパーホワイトクリスマス 作者:須鴎 由利 掲載号:2014年クリスマス号蜜柑テーブル ゴキブリという生物は普段は地を這い、影に潜んで生きている。塵芥を食って生き、依存関係にある人間には憎まれ、疎まれ、虐殺兵器まで噴射される始末だ。 だが生命の危機に瀕した瞬間――それは巨大物の飛来でありテクノロジーによる蹂躙兵器の使用であり――、彼らの脳内では核爆発より確然たる変化、いや――この場合は、あるいは進化と言った方が正しいかもしれない。その、只一瞬で。 彼らのIQは爆発的に跳ね上がり、自分が空を飛べることを思い出すのだ。 刹那。彼等は地球上の全ての生物を超える。強者と弱者は反転し、翼を得、宙へ駆け上がるのだ。 ちなみに僕は、ゴキブリが嫌いだ。 【田中カナタの場合】 「うおおおおおおおおおおおお」 ゴキブリなんて話している場合では無いのだ。思えば今日は悪いこと続きだった。朝の電車は目の前でドアが閉まるし、筋肉痛で通学路は走れないし、嫌いな国語教師に遅刻が見つかるし、プリントを整理したファイルを全て忘れるわ上級生には絡まれるわ、帰り道(一人)で駅前チュウをかますバカップルに遭遇するわで散々だった。 「さっくん♡ 今日クリスマスだね♡」 「そうだねゆみりん♡」 通り過ぎていく会話。なにがクリスマスだ、教徒でも無い癖に。 僕は今ある人に追われている。 上級生に絡まれたって。言うたやろ、追われてんねん、ジャストナウ。うむ、良い句。 後ろからは三年の悪名名高いカツアゲグループ(死語)と思わしき野太い複数の声が響いている。名誉の為に言っておくが我が漫研の先輩方はとてもいい人ばかりだ。勿論、学校にはそうでは無い人もいる。その筆頭に影の薄い僕が追われるようになった訳は四十分程前に遡る。 「や、やめろよ」 僕がその言葉を発したのはほんの気まぐれだった。偶然曲がった道で顔も知らない他校の男の子がカツアゲされていた。思えば何か予感があったのかもしれない。 「こ、困ってるだろ」 効果音が出そうな程の視線が僕をねめつける。僕が好きな漫画で言えば「ゴゴゴゴゴ……」というヤツだ。ひえぇ、と僕は肩を窄めさせる。 「つーことはよォ」 角刈りの目つきの悪い男が僕を覗き込む。なんだか身長が頭一つ位違うような気がする。 「こいつがパクった金はてめーが出してくれんだよなァ?」 こいつが悪いのかよ! 僕は逆ギレしそうだったが、何はともあれ相手に和平交渉の兆しが無いとあれば三十六計逃げるに如かず、だ。命だけは、と言いたいところだが渡すお金も無いのであげられるものはアイムアフレイド何も無い。参考までに伝えておくと僕の五十メートルのタイムは十秒である。重病だよ。 そして今に至る。何でこんなに逃げ切れているかというとここが僕の勝手知ったる最寄り駅の裏道だからであり、僕の能力ではない。しかもさっきから同じ場所を何回も回っている。もうゴールしていいよね。 「見つけた! こっちだ」 坊主頭の男が怒鳴り声を上げる。うるさいよ、聞こえてるって、その言葉。うむ、さっきの方がいいな。頭の中でこんなことを考えているのは残念ながら現実逃避であり、リアルな僕は肩で息をし、口からはゼヒュー、ゼヒュー、と病人のような呼吸を繰り返している。 「よぉよぉ、正義の味方ぶってんじゃねーぜ、童顔君よ」 気にしてることを言うなよ。言葉の代わりにでたのは荒い息だ。違う道に逃げ込もうとしたが後ろはタンクトップ男に固められていた。何とは言わないが透けてるぜ。僕が女の子なら訴訟ものだ。あと僕は同じ男としても社会的衛生からしてもタンクトップだけは許さねぇと決めている。普通のインナーウェアを着ろ、インナーを。 だから僕は僕の個人的拘りの為にタンクトップに突進した。 「うおっ!」 どうだ……やったか? 「こいつ、」 ばかじゃね? と口の動きで分かった。その憐れむような目をやめろ。僕の一回りほど大きいタンクトップ野郎はびくともしていない。ですよねー。 手首を掴まれる。少女漫画であったなら僕の後ろにはトゥンク……という文字が現れ、花々が咲き誇ったところだろう。だが残念ながらこれは少女漫画でなければお姉さま方の同人誌でもない。更に言うなら目の前は憎むべきタンクトップである。 「ようやくか? 鬼ごっこは終わりだぜ、坊や」 Oh,yeah. 僕は口の動きだけでそう言った。後ろからはボキボキと指を鳴らす音がする。あ、もう駄目だこれ死ぬわ。田中カナタ、享年十六歳。ママン、最後にあなたの唐揚げが食べたかったです。でも少年が逃げれたならそれでいいんだ……いや待てよ? 少年が悪いんじゃないか。何で僕が殺されかけてるんだ。少年、お前を殺して僕も死ぬ。 「七分殺しにしてやるよ」 半でも全でもなく七割とは良心的だ。ああ、神様。責めて僕に最後に今週の漫画雑誌を読む時間を下さい。もうこの際神様じゃなくてもいいや。とにかく死にたくない。あー眼前に拳が迫って来てますな。僕はドラマティカルな視界でそう思った。痛いのは御免だ。 神様仏様。母さん父さん。空よ大地よ。 「――――もう何でもいいから時間止まれぇぇぇぇぇぇ!!」 その瞬間、世界は僕を残して静止した。 「お?」 雲も、風も、鳥影も、眼前のグーも。 「おお?」 僕を残して、何も動かない。ごくり、と唾を飲み下した喉の発した音だけがこの世界で「動」を意味した。 「おおお?」 まるで時が止まったかのようだ。でも一体誰が止めたんだ。僕はその場で阿波踊りしてみる。 僕じゃ~ん。 勿論僕以外何も動かない。調子に乗って、僕の反対側の角刈り男の手をパーの形にしておいた。タンクトップの上には坊主頭の学ランを着せてあげた。僕はゆっくりと歩き出す。漫画の主人公宜しくオラオラしてみたいが悲しいかな、僕の貧弱貧弱ゥな拳ではどうにもならなかった。 なので、逃げる。 「おいってめー何ジャンケンしてんだよ!」 「お、俺のトレードマークが……」 「オレの学ランじゃねーか!」 「え、あれ? あの童顔ボーイは?」 【丹羽部貴弘の場合】 「ポォケットォを叩けばぁビスケットォがひ・と・つ♪」 右のポケットから炸裂音。 「ポォケットォを叩けばぁビスケットォがふ・た・つ♪」 更に炸裂音。 俺――丹羽部貴弘は駅前のここで、大道芸人さながら芸を見せながら突っ立っていた。芸と言っても、立ち止まるのは子供位で。いや子供にすら、シッ見ちゃいけません、なんて言われてスルーされる始末だ。寒い。これでも婿入りだが妻もいる公務員である。何故俺がクリスマスにこんな一人で駅前で突っ立ってこんなことをせねばならんのか。人を待っているのだが、本質的には特に理由は無い。待つついでに、十八番の持ちネタでも見てくれる人でもいればな、と思う所存である。言ってしまえばそれだけのことだ。 一つだけポケットに入れていたビスケットが、四つに増えている。セサミの塗された甘いビスケット。 手品では無い。これは、超能力なのだ。と、言ったら一体何人の人が信じるだろうか。 頭沸いてんのか? 自分がもしこんな告白をされたら、絶対にそう返すだろう。俺も、姉にしか言ったことはない。そして姉は笑って流していた。小学校くらいだから、二十年も前のことだ。一つのビスケットは、叩けば二つに。子供の時歌う童謡そのものだ。だから俺は勝手に、あの曲は俺の祖先を歌い継ぐ歌なのではないか、と踏んでいる。……だからといって、何をする訳でも無いのだが。 一つが二つに。でも無限ではない。少年漫画のように一回能力を発動させればそれなりに腹が減るし、疲れもある。 そして何より、俺は甘いものが好きでは無かった。 「そんな不思議なポケットはいらない」 ……急に雨が降り出した。俺は少し驚く。今日の降水確率はほぼ無かったはずだ。一応ここは駅の軒下で雨粒は来ない。 雨の音。時計を見る。待ち人は来ていない。 ふと裾を引っ張られる感覚がした。 【古川雨音の場合】 「じゃあ、ここで待っててね」 昔から、一つだけ私には不可解なことがある。久し振りに帰ってきたこの街で言うことではないと思うけど、あえて言おう。 私、極度の雨女なんです。出掛けた先では必ずと言っていい程雨が降る。私が外を歩けば雨が降り出し、しかも屋内に入った瞬間に止んだりする。最早呪いと言っていい。これで雨が降らなかった時は私の力を上回るサンパワーを持つ人がいるんでしょう。そういう意味なら「超能力」と言えるかもしれない、と私は割と真面目に思っている。鞄の中には常に折り畳み傘。降水確率三十パーセント、いや、ゼロパーセントでも降るんだから。 鞄を漁る。いつもの傘を思い立って、私はハッとした。鞄に詰め替えていたら折り畳み傘をそのまま向こうの家に置いてきて……今まで居たところは比較的晴れが多かったからか忘れていた。待ってて、と言い残した彼もきっと持っていない。私は大きく溜め息をつく。 用はここから百メートル程離れた百貨店にあった。久しぶりに会う家族に異国のお酒が口に合わないことを考えると買うべきだろう。でもこの雨の中ずぶ濡れになり親の家に上がるのは失礼じゃないか? ……たった数年家をあけただけなのに、もう距離感が掴めない。 迎えでもあればいい。電話はしてあるが、あんな家の出方をしては縁を切ったも同然だろうか。弟や両親とは日本を出てから一度も連絡を取っていない。気まずい。話さなければいけないことが沢山ある。でも、実際に会って弟だと分からないくらい変わっていたらどうすればいいんだろう。 考えても答えが出ない。それに呼応するように実家の最寄りの駅に降り始めた雨は強さを増していった。 「あの……もし良かったらお送りしましょうか」 【多田野仁成の場合】 男はその刃を取り落した。赤い光沢でてらてらと濡れたナイフ。目の前には数秒前まで動いていた女の眼球が、こちらを向いて静止していた。遅れて金属音が床に跳ね返って耳まで届く。 やってしまった。男――多田野仁成はそう思った。男は刃を、床を、椅子に掛けてあったフェイスタオルで拭った。 埋めるしかない。多田野仁成はまたそうも思った。高台に位置するこの家には裏山があり、車で運べば見つかる不安も無い。 そしてその通り男は実行した。五十センチ程堀った穴の中に動かなくなった女を埋めた。白昼夢のような時間は過ぎ、いつの間に夕方になっていた。あとは刃物と、ビニール袋の中に入れた血を拭ったタオルを地中に入れ土を被せれば終わりとなる。終わりとなるはずだった。 刃物を手に取った多田野仁成は愕然とした。 頬に降り始めた雨粒の感触を感じる。 ビニール袋の中には何も入っていなかった。 【運河喜多男の場合】 「あの……もし良かったらお送りしましょうか」 駅前で声を掛けたのに邪な気持ちが無いと言えば嘘になる。というより邪な気持ちしか無い。この街ではそうそう見ないぐらいの美人だ。暗めの長い茶髪にタイトスカート。フリルの付いたシャツ。横顔は凛として目が綺麗だ。こんな人と会えるなんて、なんて幸運。僕のズボンの左ポケットに入れていた小銭は五百円玉が無くなっているようだった。 お金で買えない価値がある、と皆は言う。だがこのボクにお金で買えないものは無い。 これがボクだけが持つ能力。落ちたお金の分だけ幸運と巡り合える。 ボクがこの能力の詳細について気付いたのは三年程前のことだ。今でこそ誰もが知る開発企業に勤めているが昔のボクは転職したさに求人サイトをサーフィンする毎日を送っていた。就職氷河期に頑張って見つけた会社は途轍もないブラック企業で、朝から晩まで長時間労働、説教。働いた分だけの残業代を貰えたことなど一度もなかった。投げ遣りな気持ちでずっとランク上の大企業にエントリーシートを送った。内定が出た日、ボクは連勤で体調を崩し会社を無断欠勤した。つまり家の外には出ていないのだ。内定通知の電話が来た後、ボクは喜び勇んで転職祝いに何か買いに行こうと財布を探した。だが無い。どんなに探しても古財布が無かった。 思えば今までもふとした瞬間に小銭が無くなっていることがあった。棒アイスのアタリが出る前。自販機で飲み物がもう一本出た時。同僚から誘われ数枚だけ買った宝くじで三千円が当たった時。その時にボクは確信したのだ。ボクは幸運を買うことのできる男だと。 お金をなくす、と言っても物理的に落ちたりするから言っている訳では無い。必ず、その直後に幸運と巡り合っているからこそ、ボクはこれを超能力だと言う訳だよ。 女性は気まずそうにしている。手元の時計に視線が行く。どうやら行くべきところがあるのにこの雨のせいで躊躇っているようだ。あと一押し。クリスマス当日に恋人ゲットもあり得なくはない! 「ボクのことは気にしないでください。こんな急な雨ですから、お互い助け合わないと」 女性は更に複雑そうな顔をした。片側のイヤホンからはビートルズの『CAN T BY ME LOVE』が流れている。 傘だってそうさ。会社のロッカーに貯めてた置き傘を丁度今日持って帰ろうとしたらこの雨だ。 皆持っていないだろう? ボクは持っている。 【真田写の場合】 雨のクリスマス、というのもそう悪くは無い。 「さっくん♡ お家で手料理食べさせてあげるね♡」 「ありがとゆみりん♡」 こちらを向いて笑う彼女は素直に可愛いと思う。急に降ってきた雨に、オレは彼女の折り畳み傘を持ってやる。自然と近まる距離。口にはしないが彼女の頬は紅潮している。 オレは二度瞬きする。オレの中に笑う彼女のイメージが鮮やかに出来上がる。 「さっくん、ちょ~イルミネーションきれいだよ~」 彼女が道端のクリスマスネオンに夢中になっている間に、オレは背を向け口元に手を添える。 「トナカイちゃんかわいぃ♡ ね、さっくん」 ガー、と頭の中に響く音と共に手の平には写真が出来上がった。手の平の上、葉書サイズの彼女はオレの方を見て、愛しげに目を細めている。紛うことなき、二十秒前の彼女の姿だ。 オレの目はカメラのレンズだ。 比喩表現では無く、オレが意識してシャッターを切った光景はオレというプリンタを経て一枚の写真として吐き出される。シュールだが、便利な能力だ。これが使えるようになったのはユミコと付き合いだしてからだろうか。最初は気味が悪く病院に行くべきだと思っていたのだが、元より写真趣味のあったオレはこんなにいい機会があるはずが無いと思った。勿論イメージのままで頭で留め置くことは出来ない。……何が言いたいかと言えば邪な理由では使えないということだ。 「さっくん聞いてる?」 「聞いてるよ、ゆみりん」 ユミコとは三年の付き合いとなる。大学で出会って、それからだ。お互い就活は終わっている。二人のクリスマスパーティーはその祝いも兼ねていた。 「今年もさっくんとクリスマス過ごせて嬉しいよ♡」 オレは頷いて彼女の額にキスをした。高台にある彼女の家に行くのは初めてではない。この坂が辛いんだよな、と苦笑する。駅の方面は海抜が低い。歩くのはいいが自転車では登れないだろう。今日がピークなのもあって庭先にイルミネーションの無い家は無かった。 ただ一つを除いて。 大通りからは離れているものの、明るい通りだ。夜というにはまだ早い。小焼け、とでも言うのだろうか。複雑な空色の下で一人の男が雨の中傘もささずに排水溝を漁っている。隣が神社の裏山ということもあってか、何か掻き立てられるような不穏さを背筋に感じた。 「……ね、あの人」 オレが耳打ちすると、隣の彼女はその方向を一瞥して眉を顰めた。 「ああ、あの人。すごい人付き合い悪いよ。奥さんはいい人なんだけど。何してるんだろうね」 会話はそれっきりで、オレ達は横を通り過ぎようとした。けれど、どうしてだろう。瞬間、鼻腔を襲ったのはむせ返るような鉄、いや「血の臭い」だった。 「何してるんですか」 きっと後から考えれば、どうしてそんな質問をしたのか、オレには答えられないだろう。 行こうよ、と促す彼女が、振り返った男の眼球に写ったのが見えた。脇から銀色の刃先が光る。突き出した腕が俺の腕を掴んだ。鈍い光。鋭い刃先。一閃。刃は既に赤く突き出し―――― カシャ。 【丹羽部貴弘の場合】 振り返ると誰もいない。そんなはずは無い、と視線を下げてみると、成程、確かにいた。縮れた茶色い髪の女の子だ。年は……四つか五つくらいだろうか。職業柄子供は好きだ。 「どうしたの?」 女の子はだんまりだ。お父さんかお母さんとはぐれてしまったのだろうか。クリスマスの日に可哀想だ。 「お兄さんも人を待ってるんだけど、一緒に交番行く?」 沈黙。これは困ったな。後ろ頭を掻く。俺自身約束の時間はある。 「面白いもの見せてあげようか」 そう言ってしゃがみ込んだところでようやく気付いた。中東の方面だろうか、言語の壁があるのだ。学生時の英語の成績を回想して、俺は努力を諦めた。女の子の方に興味があるだろうことと言えばあれしかない。 「見てて」 俯く女の子の肩を叩き、俺は顔を上げさせる。そして歌を歌うのだ。タン、とドラムのようにポケットを叩く。 「ヒア・ユー・アー」 いきなり出てきたビスケットに女の子は目を白黒させている。その手にセサミビスケットを握らせる。茶色の丸い台紙にきらきら光るザラメとセサミ。俺が待っていた人は、迎えは不必要だったらしい。俺は立ち上がって今度こそ背を向けようとした。 グイ、と強くジャケットの裾を掴まれて、危うくよろめきそうになる。 「……、……!」 女の子はどんな意味かは分からないが目を輝かせて言っている。視線の先はやはり俺のポケットだ。小さいながらに現金なやつめ。俺は苦笑した。確かに、帰ることなら女の子の親が来てからでもできる。 もう一度中腰になる。女の子は恐る恐る手を伸ばし、 ――ものすごい勢いで叩き始めた。 「ちょ、おま、」 緩やかに意識が遠のいていくのを感じる。やはり英語は勉強するべきだった、と頭の隅で思う。 【運河喜多尾の場合】 「いや、その、見ず知らずの人にさすがに送ってもらうのは……」 「いや、今ボク達知り合いましたから……」 「いや……」 しぶとい。クリスマスって楽しく過ごしたいものじゃないか。まさか美人と出会っただけで五百円の支出じゃあるまいな。そう焦り出したところで大きな声が掛かった。 「アマネ!」 振り返る。へーアマネって名前なのかー……ではなく。 背高ッ! しかも外国人! 焦茶色の目がボクを射抜く。ボクは目を剥く。ひえぇ、まさか彼氏がいるなんて思わなかったんです……。二人は外国語で会話している。女性の方が怒られているのかと思いきやどんどん女性の方のトーンが上がっているみたいだ。 どちらにせよ、ボクの居場所は無い。とぼとぼと傘をさして家路を歩くことにした。やっぱり愛は金では買えないということか。 ふと、強く流れる側溝を横目に家路を進んでいると、途中に何かタオルのようなものが引っかかっているように見えた。 ボクはジーンズのポケットを確認する。 小銭にして、二千円弱がなくなっていた。 「……ってことは大事なものなんやろな」 ボクは赤いタオルを拾い上げる。アスファルトに、一滴落ちた赤い水滴が滲んだ。 【真田写の場合】 「逃げろユミコ!」 口を突いた言葉は悲鳴のようだ。視界が燃えるように熱く滾っている。鋭い痛みに蹲る。振り仰いだユミコの瞳は怯えを含んで揺れていた。滑るように落ちた折り畳み傘がアスファルトに跳ねる。 「早く……逃げろ!」 オレを刺した男はユミコまでをもその刃にかけようと手を伸ばしていた。ユミコと目が合う。視線が逸らされる。ぱっちりとした二重の目は白いダッフルコートの向こうへ消えた。 そう、それでいいのだ。男は彼女の背を刃物を持ったまま追いかけていく。引き留めたいが脇腹の痛みでままならない。震える指でコートからスマートフォンを取り出す。一をニ回、九を一回。だが今日がクリスマスということがあってか、なかなか繋がらない。 早く、誰か。願いが通じたのか、声が聞こえたのはスマートフォンからでは無く、背後からだ。 「だ、大丈夫ですか!」 若い男子学生のようだ。霞む意識の中で思う。 「すぐに救急車を!」 少年はいつの間にか応急処置を完了させていた。まるで時を飛ばしたかのようだ。馬鹿なことを思う。意識が朦朧としているからそんなことを思うんだろう。幸い回線はきちんと繋がったかのようだ。 「……なんで……は? 駅前でビスケットが大量発生していて出払っている? そんなことがある訳無いだろ。こっちは人が倒れているんです! 場所は……」 ユミコは無事だろうか。あの男から逃げているだろうか。 「もう大丈夫ですからね、すぐに救急車が来ます。僕、ずっとここで止血してますから」 「、あの、」 こんなことを頼んでいいのだろうか。でも、こうして少年に頼まなくちゃ、誰が彼女を守るのだ。 「……不躾な、お願い、で、申し訳無いん、ですが」 「喋っちゃ駄目ですよ!」 頭の中には先程形作ったイメージが確かにある。きっと超能力なんて知らない少年は驚くだろうが、今更体裁には拘っていられない。 「この、男を追ってくれ」 口から吐き出した一枚には血走った男の目。 「ここを、真っ直ぐ行った……駅の方面だ。君にしか頼めない……お願いだ、今すぐ。オレの、彼女の命が、危ないんだ」 遠くからのサイレン。少年の見開いた目。意識はフェードアウトしていく。 【古川雨音の場合】 「(そこで待っててって言ったのに!)」 ナンパ男の撃退法を説教する彼も程々に、私は向こうの言葉で声を荒らげた。こうしていれば恥ずかしい話の内容も人さまには聞こえないってこと。 「(外見てたら雨が降ってきて、アマネはうっかりしてるから、レインコートが三人に必要だと思ったんだ)」 「(あの子を置いて来たの!)」 頷こうとする彼に私は息を吸い込んで吐く。 「(あのね、日本って――)」 きゃあああ、という声が耳に飛び込んで来たのはすぐ後だ。聞こえた場所も近い。そして何より、その声は紛うこと無き娘の声だ。 「「ルカ!」」 彼と声が重なる。 すぐそこ。エスカレータの隣、幅の広くとられた階段の下。沢山の野次馬が集まる中、娘はいた。ビスケットの山と共に。そしてそのシュールな光景の一番真ん中に倒れているのは、まさか―― 「ねーちゃん、ポケットを叩くとビスケット生まれるんやけど」 「やだ、そんなことある訳ないやろ、歌じゃあるまいし」 「……貴弘……?」 【多田野仁成の場合】 どうしてこんなことになってしまったのだろう。多田野仁成は刺し損ねた女を追いながらそう思った。 女と男の人生観は違うという。 「もう実家に帰りたいの」 妻は言った。二十年近く連れ添った妻は言った。 「もう都会は嫌。あなたは仕事に熱中して全然家に帰って来てくれないし」 今日も窓際で事務の仕事をして帰ってきたばかりだった。年下の上司に何故会社に留まるのか嫌味たらしく尋ねられたばかりだった。 「もうあなたには付き合いきれない。私にも幸せを探す権利くらいあるでしょう? ねえ、仕事と私どちらが大事なのよ?」 気付けば包丁で刺していた、というのは使い古された表現だろうか。多田野仁成には疑問とは決めつけと同じ意味だった。 〈早く会社を辞めてくれよ〉 〈私の方が大事でしょう〉 〈何してるんですか〉 あの声を掛けてきた男は多田野仁成が死体を埋めるところを見たのだろうか? それとも何か勘付いたのか? 特に意味は無いのか? そのどれでもいい。彼にとって疑問は意味を持たなかった。 前を走る女を見ればもう息も絶え絶えだ。駅はどこか騒がしい。しかし路地に追い込めば良い。雨は降り続いている。男はふと消えたタオルのことを思った。あれが誰かに拾われてさえいなければ。 ……いや、どちらにせよもう戻ることはできない。 どうしてこんなことになってしまったのだろう? きっとこの街に雪が降らなくなったからだ。 【丹羽部貴弘の場合】 揺すり起こされる振動で俺は瞼を持ち上げた。誰かが名前を呼んでいる気がする。どこか酷く懐かしい響きだ。 「……カヒロ! ……貴弘!」 声は姉貴に似ている。いや、似すぎじゃないか? 意識が覚醒する。 「貴弘! 何してんの!」 顔を上げる。目の前に仁王立ちで立っているのは、間違いない。四年ぶりに再会する姉貴だった。顔は少し老けたが、全体的には全然変わっていない。 しかし驚いたのは、(姉貴には悪いが)自分を取り囲むビスケットの山、そして野次馬の数だった。なんか救急隊員とかおろおろしてるし。犯人である小さな女の子は姉貴の姿を見つけると顔を綻ばせ駆けていく。 「あとあんたに限ってそんなことは無いと思うけど、うちの娘になんかしてないでしょうね」 なんかってなんだ。というかうちの娘……うちの娘? 「あ、うん。日本に帰ってきたのって年末までに結婚を認めて貰おうと思って」 姉貴の後ろから俺より少し上と思われる男の人が姿を現しジャパニーズお辞儀をする。背高ッ! しかも外国人! 確かに姉には日本にいた時から行き遅れてる感はあったが、まさか。 「レオさんって言うんやけど。で、その娘のルカちゃんね」 駅はどこか騒がしい。 【田中カナタの場合】 彼女を救ってほしい、だなんてヒロイックな願い。今までの僕だったら一笑に付していただけだっただろう。ファンタジーやドラマの世界でしか無いと思っていたリアリティは、アスファルトの上に投げ出された花柄の折り畳み傘が語っている。 今までは僕にはできない、と思っていたし、実際そうだった。 でも今は違う。僕には、僕にだけは、その力がある。 渡された写真の男はこちらを血走った目で見つめ刃物を向けている。自分の口から写真を吐き出す。この男の人も能力者なんだろうか。 「待ってて下さい。僕、足は速い方なんで」 そして僕は時を止めた。 駅までの道、全ては静止していた。 イルミネーションも、時計の秒針も、雨粒も。 僕は一人ひとりの顔を確かめる。時間は止まっているがその労力は大きかった。人混みの中を縫うように進む。いや、逆に言えばカップルばかりだったのでわかりやすかったかもしれない。 僕だけが動いていた。 「……いた」 写真の男と同じ平凡な顔、平凡な髪形、平凡な服。 けれど何より決定的だったのは、男が持っていた凶器だった。 肩を掴まれた女性は、恐怖に顔を歪ませている。 表通りから少し入った暗い道。きっと目撃証言は殆ど取れなかっただろう。時間を止めるのが後少し遅かったら。冷たいものが背筋に走る。 僕は凶器を取り上げ、男の腕をイヤホンコードと上着でぐるぐる巻きにする。僕は短く息を吐いた。 カチリ。 【丹羽部貴弘の場合】 カチリ。時計の針が鳴る。 「つまりこの人は仕事で行った向こうの国で出会った人で、奥さんとは死別。姉貴が女の子の母親になろうと思ったってこと?」 「そういうこと。伝えるのが遅れてごめんね。私てっきりあんな家の出方したから親子の縁とか切れちゃったと思ったんだけど……彼がやっぱきちんとやるべきだって言うから」 姉貴は照れるように笑った。その手をルカちゃんが握っている。空いた方の手はセサミビスケットを食べている。姉貴は雨が少ない砂漠地域を豊かにしたい、という夢を持っていた。日本に留まってほしい、という親の意向に反対して、飛ぶように家を出た。それから四年。俺は婿入りし、母と父は一気に老けた。 「ルカちゃん、それ、好き?」 身振り手振りで表現すると小さな姪は百点満点の笑顔で頷いた。可愛らしい。 「でもまさかあなた達が紹介するより前に仲良しになるとは思わなかったわ。特にルカは人見知りだから」 俺は苦笑する。まさか娘さん現金だね、なんて言えない。 「……、…………、」 レオという名前の男は俺に向けて何かを言った。姉貴が通訳してくれる。 「なんかね、私が向こうに行ってから雨の少ない彼の国に少しずつ雨が降るようになったんだって」 「なんじゃそりゃ」 「アマネに結婚を申し込む大きな理由もそれですから」 「日本語も喋れるんかい」 俺がそう突っ込むとレオさんはそれはそれは気持ちのいい笑顔で言った。 「ええ! ジャパニーズダジャレ大好きです!」 【サダージャ・レオの場合】 「クリスマスにお贈りすます」 【田中カナタの場合】 「うおっ寒」 何だか急に冷え込んだ気がする。さっきまでも肌を着るような冬の寒さを肌に感じていたけど、一気にこの国とは思えない気温になったんじゃないだろうか。 「へっくし」 あの後のことだが、無事ヒーローとしての役目を終えた僕は辺りの人に呼びかけて交番まで犯人をぐるぐる巻きのまま引っ張って行った。どうやら事前に血がついたタオルを拾って届けた人がいたらしく、余罪がまだあるらしい。そんな人と対峙していたのか、と思うと今から足が竦む。 倒れていたお兄さんは無事病院に運ばれて治療を受けている、と電話があった。追いかけられていたお姉さんに伝えると泣きそうな顔で、ありがとうございました、と言ってくれた。 うん、感謝されるというのは悪くない。彼女の無いクリスマスも少しは暖かくなるじゃないか。 「ぶえっくしょん」 まずい、これは寝正月フラグだ。雨の中傘を持たずに歩いていたからだろう。気温も相俟って寒気がする。 ふと頬に冷たい微かな質量を感じて僕は顔を上げた。 いや、僕だけじゃない。 会話しているカップルも、親子連れも、仕事帰りのサラリーマンも、パトカーに乗り込む寸前の犯人も、誰もかもが上を見上げた。 「――雪だ」 嘘だろ、と僕は呟く。長年この街でこの季節に雪が降ったことなんて無かった。突然のホワイトクリスマスに歓声を上げる人もいる。モミの木につけられた青いイルミネーションが一層その輝きが増したかのようで、溜息が出る程ロマンチックな光景だった。僕はその場に立ち尽くす人々と同じく、呼吸を忘れてその光景に見入った。 この光景を留めることができるか、僕は目を閉じて意識を集中させる。目を開く。 相変わらずゆらゆらと光るイルミネーション。 「なんだ」 僕は拍子抜けしつつも、どこかで少し納得していた。緊急時にしか使えないのか、それとも。 雪が降っているからか。 「メリークリスマス!」 駅前は何故かビスケットを配っている人が沢山いた。セサミの甘いやつ、僕も好きだからいいんだけど。 「メリークリスマス!」 声の掛けられた方向を見る。うわ、僕の嫌いな国語教師じゃないか。何故ここに。でもこころなしか嬉しそうだ。 メリークリスマス、と僕も苦笑いで返す。 「……うん?」 視線を落とすと足元に五百円玉が落ちているのが見えた。拾い上げる。金色のそれはまるでツリーのデコレーションのようだ。物騒だったが、クリスマスも案外、悪くないのかもしれない。そう、ついでだから帰りにこの五百円で漫画……いや、コンビニのローストチキンでも買って帰ろうかな。 FIN
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「ねぇ・・・海斗・・・」 「何?」 「あのさ・・・クリスマスプレゼント何欲しい??」 「当然優・・・」「だめ!!絶対に・・・って・・・・んちょっと!」 「ちょっと、何処さわっ・・・て・・・・」 海斗が俺の寝巻きを簡単にはずしてしまうと俺の素肌があらわになる 「可愛い優貴」 「やめ・・・ろ、ってか仕事の・・・手伝い行かなきゃだめだろッ!!」 「ん~~そうだね・・・でも優貴を食べてから。朝食は大事だからねww」 「朝食はパンを食べとけ!!パーン!!!ってうわッ!!」 俺の足首をつかむと簡単に恥ずかしい格好にさせられてしまう 俺は何も身に付けていなくて全てを会とにさらけ出す状態になっていた 「いい眺めだね、優貴」 「っば///・・・バカ・・・俺に聞くなよ・・・///」 「優貴なめて」 いきなり俺の目の前に優貴の指を差し出された 「はぁ??何で・・・・だよ・・・」 「いいから」 「んぐっ」 口の中に強引に指が入れられた ちょっとむかついたから歯を立ててやったがなんともないよとゆうように顔色一つ変えない しょうがなく少しなめると海斗が指を俺の口の中から引き出すと 俺の唾液が銀色の糸をひいた その唾液が肌にたれてからだがちょっとビックとした 「本当に可愛い・・・」 海斗がそういい終わらないうちに俺の蓄に冷たいものが押し当てられている事に気づいた 「あッ・・・!!な・・何・・・ッんあぁ!」 その正体はどうやら海斗の指らしい 「い・・・いったい・・・・やッ・・・やめて・・・・」 「増やすぞ」 「え・・・??何を・・・」 それはすぐにわかった 指が一本増やされた 「ッッ・・・・・」 声にならない激痛が体内を走った 気づいたときにはすでに三本の指を飲み込んでいた 指は別方向に動きまわっていた 「・・・き・・・気持ち、悪い・・・」 「気持ちいの間違えじゃないのか・・??」 「っち・・・・がう・・・・」 俺は何も考えられなくなっていた すると海斗の指が抜かれた それにちょっと残念な気持ちがよぎるのと同時に安心感が湧いた 安心して目を閉じていると カチャカチャとした音が鼓膜に響いた それは注入を意味していた 「ッッ!!まさか・・・・海斗・・・・・」 目をあけると俺の太ももをつかみ広げようとする海斗の姿があった (う・・・うそ・・・!!!) 海斗のものはすでに大きくなっていた 「ちょっと、まって海斗・・・そんな、入るわけが・・・・ない・・・・よ」 「大丈夫だって」 「痛いの・・・やだよ」 俺の頬を涙が伝っていくのがわかった すると頭の上に大きな手のひらが置かれワシャワシャとかき混ぜられた 「ごめん・・・ちょっと早まったな・・・でも、俺だって男だいつまでも待てない」 「・・・・・」 俺はそんな海斗の優しさに声を殺して鳴いた また俺の頭に手が置かれて優しくなでられる突然俺から暖かなぬくもりが離れていく ぬくもりを探そうと目を開けたら海斗は仕事の準備をし始めた スーツを着ると俺にキスをしてた 「ごめんな・・・いってきます」 海斗は部屋から出て行った 思わずのどから行かないでとでそうになる 海斗は会社の後継ぎとして日々頑張っている それを知っているから 海斗を引き止めることは出来ない それにまた涙が流れる next
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ぼくのくりすますそんぐ【登録タグ KAITO ほ ヒャッハーP 曲】 作詞:ヒャッハーP 作曲:ヒャッハーP 編曲:ヒャッハーP 唄:KAITO 曲紹介 私情だけど想いは熱い。ヒャッハーPがKAITOに自分の姿を重ねた曲。 歌詞 (ピアプロより転載) 街は綺麗なイルミネーション 手をつないで幸せそうなひとたち 時計を見ながら約束の場所へ 急ぎ足で向かう 「ごめん、遅れた」でも5分前だ いつも10分前には来ないと愚痴 でもそれがあなたらしさだと思う そう手を差し伸べては タイムカードを切った(ギィガシャ) 24日になんで棚卸し 数をかぞえている 在庫が合わない あと1つ足りなくて25日が来る 今日のディナーは 会社のおごりで450円 ハンバーグ弁当つまんで見た景色は 澄んだ星空でした 仕事終わり友達にメールした 誰からも返事がない、どうした 仕方ない 近くのカフェでも入っていよう CLOSEDの看板出t・・・ あれいま何時だっけ 25日の朝4時くらいは 何をすればいいの? 電車もないしタクシーもないけど そうさ、僕には足がある そうだ、赤い帽子のおじいさんの ソリを奪ってしまおう トナカイ叩き、ヒャッハー!って叫んでいれば 明日も来るだろう 24日になんで棚卸し 彼女がいないこと つけこまれてる 自分だけ召集カモン 25日が来る 彼女くだしあ 彼女くださいよ むしろ彼女よこせ どうか神様 今 誓って言います 良い子にしますから ずっと良い子にしますから lalala・・・ コメント ブワっときた…… -- ノーコメント (2011-12-17 11 42 23) 最高のクリスマスソングです。 -- 名無しさん (2015-11-30 13 25 22) 名前 コメント
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12月24日 夜 とかちけ 何故かクリスマスなのに人多いふしぎー みんなで毒薬で乾杯フヒヒヒヒwwwwwwwwwww このあとはビンゴ大会 賞品提供してくれた人あzs
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鬼太郎をおとせ!クリスマス版 これはあるクリスマスの前の日だった・・・ 鬼「そう言えば、そろそろクリスマスですね」 目「おぉ、すっかりもうその季節じゃの」 雛「わーい!、クリスマスクリスマスなのー!」 真「雛苺、騒がないの!・・・まったく、クリスマスだからって興奮するなんて。薔薇乙女として情けないのだわ」 鬼「相変わらず、素直じゃないな」真「鬼太郎、何か言った!?(キッ」 鬼「い・・・いや別に・・・(真紅が睨むと何か怖いな)」 真「あら、もうこんな時間ね(腕時計を見てる:夜行さんに作ってもらった)。雛苺、行くわよ」 雛「え~ブーブー、ヒナまだきたろーと遊びたいのー!」 真「いいから早く来なさい!」 目「うん?、真紅よ。どこに行くのじゃ?」 鬼「(ハッ)まさかアリスゲーム!?」 真「早とちりしない事よ鬼太郎、ちょっとねこ娘の所に行くだけよ。ほら雛苺!、さっさと来なさい!」スタスタ・・・ 雛「あーん!真紅待ってなの~!」タッタッタッ・・・ ポツーン・・・ 鬼「父さん、珍しい事もあるのですね。真紅がねこ娘の所に行くなんて」 目「うぅむ、今日は雪が降りそうじゃ、しかも大量のが降りそうじゃのぉ・・・」